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飛行機と船とシベリア鉄道

今、ルフトハンザの機内にいます。これから2週間ドイツに滞在します。

今回はパソコンを持ってきているので、いろいろと試してみようと思っています。今は機内からネットに接続しています。ちょっとかっこいいでしょう。といっても、見る人からすれば、別に機内からアップしても、ホテルからアップしても同じなんだろうけど。

ドイツへ行くときはほとんどいつもルフトハンザを利用します。関空から出るこのフライトは、エアバスA300-600という、確か世界で一番長さの長い飛行機で、2年前にベルリンへ行った帰りに、たまたま初フライトに乗り合わせたように記憶しています。

ただ、このフライトは機体が新しくなってから狭くなったような気がします。周りを見渡すと、狭い空間に人間を押し込めるだけ押し込んでいるといった感じがします。狭いです。とても狭い。新しわりに席も少しギシギシと音を立てています。おまけに今は足の方が寒くて、足に毛布を巻き付けて寒さをしのいでいます。

そうやってぶつぶつ文句をいいながら、一方で、ちょっと考えてみると、この飛行機は大量のエネルギーを消費し、ジェットエンジンの排気ガスでシベリア上空の空気を汚染しながら飛んでいることに気づきます。

ジャンボジェットが1分間にドラム缶1本分の良質の灯油を消費するらしいので、新しいこのエアバス機もたぶんその半分くらいは消費しているでしょう。全くすさまじいエネルギー消費です。昔みたいに船やシベリア鉄道を利用すれば、そんなにエネルギーを使わなくていいのだろうけど、時間がないのでそういうわけにもいきません。

たぶん、こんなに大量のエネルギーを消費する乗り物を、こんなに安い値段で利用できること自体が、間違っているのかもしれません。今回は、オフシーズンでしかもルフトハンザからネットで直接チケットを購入したので、ずいぶん安くチケットを手に入れることができました。経済原則としては、それでいいのだろうけど、そして、もちろん安い方がありがたいのだけど、ちょっと間違ったことをしているような気分になります。

そう考えると、座席が狭いくらい、がまんしないといけないのかもしれませんね。

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# by atsu-cocoa | 2006-01-19 20:03

環境にいいことをすると、おまけでいいことがついてくる

通勤方法を自動車からJRに変えてから、もう1年以上になります。といっても最寄りの駅まで車で行って、そこからJRに乗るというパーク&ライドです。最初は不便だなと思っていましたが、今ではすっかり慣れてしまいました。

パーク&ライドをはじめた理由は、環境に関するセクションに属していて、環境問題を解決するために仕事をしているのに、自分が何もしないのはよくないなと思ったからです。自動車というのは、人間一人を動かすのに、1トンもの鉄のかたまりを一緒に動かすのですから、途方もなくエネルギー効率の悪い乗り物です。でも大都会はともかくとして、地方都市では自動車の利用は増える一方です。そこで、少しでも自動車の利用を減らそうと思ってパーク&ライドをはじめてみたのです。

1年間やってみて、パーク&ライドには、思ったよりたくさんいいことがあると気づきました。

まず安いことです。職場近くの駐車料金1万1千円に比べて、最寄りの駅は郊外なので屋根付きで3千円。定期券も6ヶ月で約3万円。つまり一ヶ月5千円程度。JRというのは定期で乗ると思ったよりはるかに安いのです。

次に速いことです。今までは渋滞を避けて早めに家を出ていたのですが、JRを利用すると、20分ゆっくり家を出ることができるようになりました。渋滞でイライラすることもありません。帰りは渋滞がないので、車の方が速いのですが、それでも5分か10分程度の差なのです。JRというのは思ったよりはるかに速いのです。

その次に、考え事をしたり、本を読んだりする時間ができました。JRに乗っている時間が短いので寝ることはないのですが、それでも1日に2回、ちょっとした瞑想状態の時間を持つことができるようになりました。特に、朝のJRでは1日の目標みたいなものを作ったりします。小学生みたいだけど。JRは思ったよりはるかに快適なのです。

最後に環境にやさしいこと。そういえば、これが本来の目的だったのですね。JRの窓から渋滞している自動車の列を眺めていると、とてつもなく無駄なシステムができあがっていることがよくわかります。毎日決まった時間に決まった場所へ大勢の人が移動するのだから、もっと効率よく輸送できるはずなのですが、一度でき上がったシステムを変えるのはとても大変です。

こうしてみると、環境にいいことをしようとはじめたことなのに、おまけでいいことがたくさんついてきたようです。もちろん、JRの便数が少ないことなど、不便なこともたくさんあるのですが、おまけの方に目を向けると、なんだか少し得をしたような気分になりますね。

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彼岸花
# by atsu-cocoa | 2005-12-28 22:45 | 環境

循環の循環

● 循環型社会と言えば・・・

循環って何? ものをたくさん作って少しだけ使って全部捨ててしまうのではなくて、できるだけ少ないものや少ないエネルギーを大事に使うことです。ごみに関して言えばRのついた3つの単語、リデュース・リユース・リサイクルが基本。まずごみを減らすこと、それから再使用、それでも駄目ならリサイクル。大事なのはこの順番です。リサイクルするのは最後の手段。Rのついた言葉の順番を間違えないようにね。

● Rと言えば・・・

スカイラインGT-Rという車がありました。今でもあるか。その昔、叔父が乗っていて運転させてもらったことがあるのだけど、乗った瞬間、あまりの加速の良さに、普段はおとなしい僕の性格が変わってしまいました。アクセルを思い切り踏むと、まるでジェットコースターに乗っているみたいに体がシートにくっつくのがおもしろくて、やみつきになりました。その感覚が忘れられなくて、自分が乗っていたスバルレオーネという車のアクセルを踏みすぎたものだから、しまいにベルトが切れてしまいました。

● ベルトと言えば・・・

太平洋ベルト地帯という言葉もありました。今でもあるか。工場がたくさんあって、高度成長期には公害問題がたくさん発生しました。環境問題といえば、公害だった時代です。当時の環境問題は、悪い人がとてもはっきりしていて、悪者を退治すればよかったので、ある意味でとても単純でわかりやすいものした。

● 悪者と言えば・・・

今の環境問題は、悪者がいません。いや、いるのだけど、とても見えにくくなっていたり、みんなで見ないようにしていたりします。例えば地球温暖化はとても大きな環境問題だけど、悪者は誰かと聞かれたら、エネルギーを使っている私たち全員ということになってしまいます。あなたも悪者、わたしも悪者。だから社会の仕組みそのものを、持続可能な循環型社会に変えなければいけないのです。

● 循環型社会と言えば・・・

ふりだしに戻る。(文章も循環型にしてみました。でも、いつまでも読み続けないでくださいね。)

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風景#1
# by atsu-cocoa | 2005-12-26 00:11 | 環境

うまくいっているところを塗りつぶすと・・・

絵を描くときの、ちょっとしたポイントのようなものが、少しずつわかってきました。

その一つは、一番気に入った部分をあえて塗りつぶすことです。

これは、少しわかりにくいかもしれません。

大きな絵を描いていると、どうしても、ここはうまくいっている、とか、ここはもうひとつだな、という部分が出てきます。ここはうまくいっている、ここは気に入っているという部分を、思い切って塗りつぶして、そこに全く新しいものを描くのです。

そうすると、経験的に言って、絵はもっとよくなります。

気に入っているところを、あえて塗りつぶすのは、えいっと思わないと、なかなかできないし、少しサディスティックな感じがしないでもないですが、これをしないと絵はよくなりません。悪くもならないのですが。

一番気に入った部分を塗りつぶしながら、そこから描き直すことで、ほんの少しずつですが、前へ進むことがでるような気がします。

二つ目は、抵抗を持つことです。

例えば描くときの木炭が固いとか、逆にやわらかいとか、うまく思ったような線が引けないとか、時間がないとか、とにかく抵抗があると、いいものができるように思います。集中するからかな。時間がたっぷりあって心地よい状態のままでは、いいものができないのです。できるのかもしれませんが、僕の場合はできないことが多いです。

この二つ、人生も同じだというつもりはありませんが、ちょっと似ているかもしれませんね。

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無題
クレパス
# by atsu-cocoa | 2005-12-24 23:31

再生紙のノートはありますか?

ノートを買いに文房具店へ行きました。できれば再生紙で、紙の色があまり白くないノートがいいな、と思って探し始めました。僕はどうも真っ白の紙が好きではありません。ちょっと茶色っぽかったり灰色っぽい方が書きやすいように感じます。それから、再生紙がいいというのは、もちろん環境にいいからです。

ところが、置いてあるノートは全て真っ白。再生紙のノートはありませんでした。比較的大きなお店なので、1種類くらいあるかなと思ったのですが、ありません。職場では全て再生紙なので、それが当たり前と思っていたのですが、どうもそうではないみたいです。ちょっとがっかりしました。

知っている人も多いと思うけど、これは典型的な「グリーン購入」です。再生紙のノートを探して買う人が増えれば、再生紙のノートが売れるので、ノートを作る人は、再生紙のノートをたくさん作るようになって、それが当たり前になっていく。買い物が環境に配慮した社会を作っていくのです。

お店の人に「再生紙のノートを置いてください」と言うのも、ひとつの行動だし、「再生紙のノートはありませんか?」と訪ねるだけでも、気の利いたお店なら再生紙のノートを置いてくれるようになるかもしれません。

もちろん、気の弱い僕は置いてくださいなんて言えなくて、ありませんか?と尋ねただけで、店を出てしまいました。「袋入りません」ていうのは言えるんだけど・・

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<落ち葉> 水彩
# by atsu-cocoa | 2005-12-20 23:07 | 環境